松林

ドイツ人の働き方ー日本人の働き方改革の参考になる??

顧問の松林です。

最近 安倍首相が 「働き方改革」とか言っています。

 

僕がドイツに駐在していたのはかなり昔の話で 40年くらい前の事ですが今でも参考に
なる事がありそうなので 参考の為 その頃の事を書いてみたいと思います。

 

ドイツ人の労働時間は日本人に比べてかなり少ないのに労働生産性はドイツ人の方が
ずっと高いのです。

 

僕の若い頃の働き方

 

40年ほど前の日本人の労働時間(少なくとも僕の労働時間)はムチャクチャで ほとんど
24時間会社にいると言う状況でした。

僕がいたのは研究開発所で周りには何の店もなかったので夕方になると皆でアミダをやり
負けた人が車でパンと牛乳を買って来てそれを食べながら仕事をしていました。

明け方に家に帰り2-3時間寝るとそのまま会社に行くような生活を続けていました。

その内家に帰る時間ももったいなくなりついに会社に泊まり込むようになりました。

 

ただ仕事は楽しくてやりがいもあったので それほど苦痛にも感じずに仕事をしていました。

 

数年前に電通で東大卒の女子社員が働きすぎで自殺した事件がありました。

所がそれを聞いたある中小企業の社長は次のような事を社員に言ったそうです((+_+))

「電通のような大きな会社の東大卒の社員でもこれ位働くんだ。
それに勝つには お前たちは もっともっと働く必要がある」 ???!!!

こんな経営者がいるようでは日本の働き方が改善される事はないでしょう。

 

ドイツでは有給休暇の消化は絶対

 

その僕がドイツに駐在してカルチャーショックを受けることが多々あったのです。

そのドイツの会社でエンジニアーでスキーに行って足を骨折した人がいました。

彼は2ヶ月ほど入院し 会社に出てきました。

所が 「このままでは有給休暇を消化出来ないため 明日から休暇に入ります。
と言うのです。

僕のその当時の感覚では「骨折で休暇を使っていたのでは?」と言うものでした。

ただ 当然ながら骨折で入院は休暇ではないですよね。

 

それからこれは別の時ですが 僕が日本からドイツの会社に会議の為に出張した時の話です。

非常に大事な会議でドイツの担当者も色々準備をして待っていてくれました。

所が会社に着くと門の前でその担当者が待っているのです。

「どうしたのか?」と聞くと「今日から休暇に入らないと今年度の有給休暇を
消化できない事が分かった。上司に非常に大事な会議で日本から担当者が来るので
会議の為に出社させて欲しい。と頼んだが駄目だと言われた。仕方がないので私は今から
家に帰る。今日の議題については部下によく話してあるのでよろしく。」との事なんだ。

その人は役員寸前の部長クラスの人で「私はどうしても松林と会議をしたい。

書類上は休暇を取っている事にして会社に出てきたいのだが。と上司の社長に頼んだ所
君のような立場の人がそうすると部下もそれを見習う事になる。そうすると職場全体で
有給休暇が消化できなくなるという事も考えられる。絶対に出社はダメだ。」
と言われたそうなんだ。

何となく会社を休むのが休暇だと思っていた僕はびっくりしました

ドイツでは役割分担は明確

日本の場合 お客様に対して担当者が決まる場合がありますよね。

お客様の色々要求に応えるには担当者を決めておいた方が良い場合もあります。

しかしそうなるとお客様の緊急の用事があった場合 担当者は休暇どころでは
なくなります。

ドイツでは仕事は担当者にではなくその組織に属しているので お客様の要求があっても
休暇は優先でとります。

その為には仕事を自分で抱え込まない事が重要であるのは当然です。

但しこれは僕から見てもやりすぎではと言うケースもありました。

休み時間に皆が集まるカフェテリアのテーブルの上に飲みかけのコーヒーの入った

紙コップが置いてありました。
次の日に行ってもそのままです。
その次の日もそのままです。

僕は仕方なく自分でそのコップをゴミ箱に持って行こうとしたのです。

所が皆にとめられました。

「それは お前のアサインメントではない。」と言うのです。

ここはセルフサービスだから飲んだ人間が片づけるべきである。
ただ飲んだ当人がそれを守らなかったのだから カフェテリアの掃除婦が
片づけるべきだ。

お前がそれを片づけると彼女の職を犯した事になる。と言う理屈です。

何事もここまで徹底しないとダメなのでしょうか?

顧客の理解も必要

 

日本にはお客様は神様です。と言う言葉がありました。

客の要求には最大限応えようと言うモノです。

 

但し、労働時間を少なくして休暇を多くとる為には そのサービスを受ける
客の方の考えも重要です.

例えばショップも定時に終わり日曜日は完全休業です。

その為ショーウィンドウは綺麗にディスプレイされていて 人々は
日曜日にはウィンドウショッピングを楽しむのです。

これは非常に徹底していて日曜日はコンビニも閉まっています。

僕はどうしても必要なものが出来た時にはフランクフルト空港の中の
売店まで買い物に行ったことが何度もあります。
(空港の売店は別のルールで営業しているようです。)

僕のブログでも書きましたが「飛行機の手荷物の話」

これはドイツではなくスイスの話ですが 飛行機の多くの手荷物が出てこなくて乗客がいっぱい
カウンターに列を作って並んでいるのに 12時になった途端 ランチの時間だから
と係員が居なくなってしまったことがありました.

働く人の労働時間を守るためには 客の方の我慢も必要という事です。

 

 

会議の効率化

 

ドイツ人の働き方が日本人と比べて非常に効率的と言う感じはしませんが、会議の進め方はかなり
ドイツを参考にすべきではと考えます。

ドイツでは会議の終了時間がきっちり決められているのが普通で しかも会議時間は30分とか
1時間とか日本に比べて短めです。

その為始まり時間もかなり厳格で時間になると すぐに始まります。

日本でよくあるように「まだ集まりが悪いからもう少し待とうとか 上司が来ないので
少し待とう。」と言う事はまずありません。

会議に遅れてくる人は 遅れる方が悪いのでその為の不利益は遅れた人が被るというのが
当然の事として認識されています。

会議終了時間が決められているので会議の主催者は時間内に終わるように
一生懸命になります。

それでも時間通りに終わらないことも時にはあります。

そうすると出席者は「時間だから」と言って席を立ってしまいます。

そうなると主催者は後のフォローが大変なので時間通りに会議を終わらせる
事に一生懸命です。

日本では時として会議がダラダラと続くこともありますよね。

 

ドイツ人にとって休暇は非常に大切なものです。夏に一か月ほど休暇をとって
家族と一緒に南の方(フランス南部等)でゆっくり過ごすのを楽しみにして
仕事をしている人も多くいます。

 

松林努

松林努

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モズエンタープライズの顧問の松林です。
これまでは、いすゞ自動車で長く勤め、最後は商品企画、開発、品質保証等を行っていました。常務取締役でした。
そのあと上海GMの社長、日産自動車顧問、と自動車業界で長くやってきました。

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