顧問の松林です。
僕は昔自動車会社で働いていました。
その頃の話です。
イギリスにロータスと言うスポーツカーを造っている自動車会社がありますね。
今はマレーシアの自動車会社に買収されていますが、隔世の感があります。
今日はそんなイギリスで経験したチョットかわった飛行機会社の話です。
ロータスに行った時の話です。
ロンドンのヒースロー空港に着いて ロータスのあるノーフォーク行きの飛行機のカウンターに行くと可愛い女の子が笑顔で迎えてくれました。搭乗口に行くと同じ女の子が笑顔で迎えてくれました。飛行機に乗ると同じ女の子がCAの格好をして笑顔で迎えてくれました。どうもその飛行機会社の職員はその女の子一人しかいないんじゃないかと疑いたくなりました。
飛行機もバスみたいな感じで小さな空港を次々に停まっていくのです。
「次は○○です。お降りの方は準備願います」と言う感じです。
僕は色々な自動車会社のテストコースで走行した事があります。テストコースも円形とか楕円形とか色々ありますが、
さすがスポーツカーメーカーのロータスのテストコースは違いました。
バンクとかは一切なくてサーキットみたいなテストコースです。
ロータスでの仕事も終わってノーフォークの飛行場に行くと飛行機はもうないと言うのです。
まだ時間前だしチケットも持っているので「どう言う事だ?」と詰め寄ると職員は「飛行機はないのでタクシーを準備するから
それで行ってくれ」と言うのです!!!
多分乗客が僕一人だったので飛行機を飛ばすのは経費が掛かるので こんな事にしたのだと思います。
僕も航空券でタクシーに乗るのは初めてでしたが、他に選択の余地がないのでタクシーに乗りました。
所で僕はロンドンのガトウィック空港で人と待ち合わせていました。初対面の人で連絡が
取れなかったのでとりあえずタクシーでガトウィック空港に向かいました。10時間位かかったと思います。
ガトウィック空港に着いて到着ロビーに行ってみると直感で僕を待っている人はこの人なんじゃないかと思う人がいました。
向こうも東洋人が自分の方を見ているので気が付いたようでした。
結構大きな飛行場で相手の顔も知らないのに見つけられたのは本当に不思議です。
自動車エンジニアーには不思議な独特の匂いがあるのかも知れません。
僕の乗るはずだった飛行機の表示は「遅延」と言う事になっていました。
だから彼は10時間も空港で僕を待っていたのです。
この記事へのコメントはありません。