顧問の松林です。
今回のタイトルは「恐ろしい闘鶏」ですが別に闘鶏そのものが恐ろしいと言う話ではありません。
闘鶏そのものはかなり激しいもので闘うために特別に育てられた軍鶏が命を懸けて戦います。
セブ島のリゾートで
フィリピンの有名なセブ島に隣接した小さなマクタン島と言うリゾートがありますがそこのリゾートで
3週間ほど過ごした事があります。
リゾートは完全に外部と隔離されていてリゾート内は食事も住居も生活も全て欧米基準です。
プライベートビーチがあって皆のんびりと過ごしていました。
特に欧米人が多かったのですが、彼らはリゾートの敷地内から出ると言う気持ちは全く無いようでした。
僕は時々欧米人の気の長さに感心してしまう事があります。
彼らは一日中何もしないでビーチパラソルの下の寝椅子にじっとしていて時々本を
読んだりビールを飲んだりして苦痛ではないようなのです。
(気の長さとはちょっと違うかも知れませんが)
所が僕は半日もすると退屈してしまい リゾートの敷地外に出てみたくなりました。
(僕には欧米流の何週間も何もしないでのんびり過ごすというバケーションには耐えられそうもありませんー基本的に貧乏性です)
3輪車タクシーでリゾートの外へ
思い切って敷地外にでて 3輪車のタクシーに乗って近くのラプラプと言う町に出ました。
町の名前がラプラプで町の料理の名前がラプラプで市場で売っている魚もラプラプと言うなんでも
ラプラプと言う町でした。
なんでも昔の英雄にラプラプと言う人がいたそうです。
僕はそこで3輪車の運転手と闘鶏場に入りました。
かなり大きなテントが張られ人々は興奮して叫んでいます。
その中央で闘鶏をしており 人々はそれに賭けているのです。
僕は運転手に勧められて始めは極少額の金を賭けました。多分10円位だったと思います。
僕は勝ってお金が倍になって戻ってきました。
それで僕は元手と合わせて20円位を賭けたのです。
その後も僕はすごくついていて一度かけるたびにお金が倍になっていきます。
闘鶏で勝ち続ける
最終的に 千円位まで勝ったと思います。
僕は何の躊躇もなくその千円を全額賭けました。
そしたら又勝って2千円位になりました。
僕はお金を受け取ろうとしたのですが、僕の周りの人たちの様子が何かおかしいのです。
皆が僕の方を見ています。
危険を感じて逃げる
そしたら運転手が「逃げろ!」と言ってお金は受け取らずに僕の手を引っ張って場外にでました。
運転手によると あんなに勝ち続けると本当に命が危ないとの事でした。
僕は腕時計をしていましたが 腕ごと切り落とされてその時計も取られるかも等と恐ろしい事を言います。
僕はその時 「金持ちはより金持ちになり貧乏人はより貧乏人になるんだなー」と思いました。
僕にとって千円は大した額ではなかったので全額賭けたのですが、現地の人たちは本当に10円単位で目を血走らせて賭けています。
あれではもし僕みたいについていたとしても 戻ってきた金を全額賭けて勝ち続ける事は難しいでしょう。
僕はそれ位のお金は別に負けても良いと思っていたのでずっとかけ続け勝ち続ける事が出来たのです。
これと同じ事が世界では額は何千倍にもなって行われているのかも知れません。
世界の格差は広がっている?
世界人口の1%にあたる富裕層が持つ富は、2016年には残りの人口の99%が持つ富の合計を上回り、世界全体の富の半分を上回るとする報告を19日、国際NGOオックスファム(Oxfam)が発表した。
又同じ調査報告で2010年以来、10億ドル以上の資産を持つ超富裕層の資産は一般的な労働者の資産の6倍の速さで増加。また2016年3月~2017年3月で、2日に1人のペースで超富裕層が誕生しているとの事です。
こう言う超富裕層の考え方はうかがい知ることが出来ません。
又日本でも高度経済成長期の1970年代には内閣府の国民生活に対する意識調査では9割を超える
国民の殆どが自分の生活に特に不満のない人が殆どだったのに対し2015年の調査では自分を「中の下」
あるいはそれ以下と答えている人が増えており格差は確実に広がっています。
もしかしたらマクタン島の人達が僕の考えを理解できなかったように 世界の超富裕層は
僕の理解できない方法で資産を増やし続けているのかも知れません(*_*)
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