顧問の松林です。
ローマの一人ぼっちのバスツアー
ある時ローマで一人市内観光バスに乗りました。乗客は略100%カップルで一人なのは
僕ともう一人の男だけでした。
昼過ぎになってその男は僕の隣の席にやってきました。
スペインから来たとの事で 皆カップルばかりで嫌になっちゃうね。と言うような
話をしました。
バスツアーも終わり僕はホテルに帰ってシャワーを浴びて夕食を食べに行こうと地図を広げながら歩いていたのです。
一人でレストランを探していると
そうすると向こうから同じように地図を広げながら男が歩いてきました。
それが何と偶然(?)にもバスの中で一緒だったスペイン人でした。
「今から夕食なら一緒にどう?」と言うことでその男によると彼の観光案内に出ている
近くのレストランが非常に評判が良いとに事でした。
彼と二人でレストランへ
僕は彼と一緒にそのレストランに行きました。
本当に良いレストランで美味しくて雰囲気も良く値段もリーズナブルで大変満足しました。
払いは割り勘で払いました。
食事も終わって何方からともなく「もうホテルに帰るのか?」と言う雰囲気になり
もう少し飲みに行こうと言うことになりました。
彼は又観光案内を広げて「この近くのバーが評判が良いと書いてあるけど」と言うのです。
先ほどのレストランは非常に良かったので僕も「じゃあ そこに行こう」と言うことに
なったのです。
二人でバーへ
所が店に入ると女の子が何人も寄ってきてシャンパンをバンバン空けるのです。
僕はこの時点でこの店はダメだと分かったのですが、腹を決めて女の子とダンスを
踊りシャンパンを飲みました。
それで勘定の時になったのですが、案の定 非常に高く当時のお金で100万円
くらいでした。
彼はそれを聞くと非常に怒って「僕がこの店に友達を連れてきたのに高すぎる」と言うんだ。
それで「申し訳ないけれど折半にしよう。」と言うんだ。
彼と店は完全にグルだった
それで僕が「冗談じゃない。そんなお金は持ってないから払えない。」と言うと
彼は「僕が観光案内を信じて連れて来たから僕に責任がある。
僕が60万円払うから君は40万円払ってくれないか?」と言うんだ。
僕は全く払う気はないのでダメだと言うと最後は「70万円は払うから君が30万円
払ってくれないか?」と言うところまで来たんだね。
その時店の主人がやって来ていかにもイタリア人らしく大げさな身振りで
「俺はこの店のオーナーじゃない。俺には家内と子供が2人いる。
オーナーはマフィアだ。お前が払ってくれないと俺はマフィアに撃たれて死ぬ。
家内と子供が路頭に迷う。大体お前の友達が70万円払うといっているのに何故お前は30万円くらい出さないんだ。」
と詰め寄るのです。
僕は完全に彼と店はグルだと分かっていたので「彼は友達でもなんでもない。僕は一人で帰る」と言って5千円くらいを机の上において
後ろで喚くのを無視して店を出てきたんだ。
僕はあらかじめこの周辺は暴力沙汰が殆どない地域だと聞いていたのでそうしたんだけれど、出てくる時は若干緊張しました。
皆さんはこんな危ないことはしないで下さいね。
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