こんにちは。顧問の松林です。
最近はモズエンタープライズの顧問をしていますが、
少し前は、横浜と上海を往復し、
1か月の15日は上海、後の15日は横浜という生活をしていました。
そうすると嫌でも両者の差を肌で感じずにはいられません。
日本人だから横浜びいきをするわけではありませんが、
横浜は上海に比較して圧倒的にクリーンだなと、いつも思っていました。
空も川も海も空気も清潔です。道路にも殆どごみ等が落ちていません。
でも、一番違いを感じたところがあります。それは
街と人が持っているエネルギーの違い
ここは物凄く違いを感じました。
上海では街からも人からも大きなエネルギーが発せられているのを感じます。
そこで頭によぎったのは日本のGDPです。
日本は中国にGDP世界第2位の位置を奪われましたが、
このまま静かに地盤沈下していくのでしょうか?
一寸待ってください。
GDPの世界第2位の地位を奪われたと言っても国民一人当たりのGDPは中国の10倍です。
では何故一人当たりのGDPが日本の1/10しかない中国人がそんなに元気なのでしょうか?
今回は、上海と横浜をずっと行き来していた僕の見解からその理由に迫ってみたいと思います。
今の僕たちに必要なものがわかるかもしれません。
言葉の違い
一つには言葉のせいがあるかも知れません。
中国語は声を張って話す言葉です。YES、NOも明快に言います。
だから演説等をさせると非常に上手です。
役所や警察やレストラン、ショップ あるいは病院でまで人たちは大きな声でしゃべりあっています。
僕は喧嘩をしているのかと思って見たことが何度もありますが、顔は笑っています。
このしゃべり方の違いが中国人を元気良く見せている一つの原因かもしれません。
本当の理由はそれぞれの”ベクトル”
でも本当の理由はベクトルだと思います。
中国人はGDPが日本の1/10と言っても
「今日は昨日より良かった。」
「明日は今日より良いだろう」と考えています。
ベクトルが上向きなのです。
日本はどうでしょうか?
日本人のベクトルが上向きだとはとても思えません。
昨日は今日より良かったと考えている人が多いのではないでしょうか?
また、将来を不安に思っている人も多いように感じます。
どうしてでしょうか?
一番大きい問題は
「日本人一人ひとりが自信をなくし
自分で自分に枠をはめてしまっているせいではないか」
と僕は考えています。
僕達はどうしたらいいんでしょうか?
1マイル走の壁
1マイル走の壁と言う有名な話があります。
出典:nichireku.com
1マイルと言うと約1600メートルです。
今はこの1マイル走は余り流行っていませんが欧米では非常に人気のあった種目なのです。
そんな1マイル走ですが、ある壁がありました。
4分の壁です。
1923年のこと。
「空飛ぶフィンランド人」と言われたパーヴォ•ヌルミ選手が、
4分10秒3という驚異的な記録を打ち立ててから
多くの学者や専門家は
「人間の構造上4分を超えることはできない」という声があがり、
それはやがて定説になりました。
それから4分10秒3という記録は長い間打ち破られることはありませんでした。
しかし
4分の壁は絶対に崩せるはずだ
そう信じたロジャー•バニスターが
その31年後、
4分の壁を打ち破り3分59秒4という大記録を打ち立てました。
問題はこれからです。
なんと
このロジャー•バニスター選手が
3分59秒4という記録を出したわずか46日後には、
オーストラリアのジョン•ランディ選手が、
3分58秒0という記録を出し、
あっさりと世界記録を塗りかえたのです。
そして今まで31年間も破られなかった記録が、
わずか46日で次々と更新される結果となったのです。
その後は、1年のうちに37人もの人が4分を切り、
翌年には何と300人のランナーが、
4分の壁を破って走ったのです。
心理的な壁が崩れたのです。
心理的な壁が崩れると出来ないと思っていた事が次々と出来るようになるのです。
壁をこわしませんか?
日本人は今自分で自分にはめている心理的な壁を破る必要があります。
何も他の国の人を馬鹿にする必要はありませんが、日本人には素晴らしい特性が備わっています。
例えば勤勉、礼儀正しい、ルールを守る、正直等々いくらでも挙げられます。
もう一度日本人全体が自信を取り戻して心理的な壁を破って行きたい物ですね。
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