こんにちは。
顧問の松林です。
トランプ大統領が昨年日本に来た時には専用機で横田基地に乗り込み 同時に運んできた
専用車に乗り込みました。
ゴルフ場へ行くのも専用ヘリコプターでした。
米国シークレットサービス
調べてみると運んで来た車両は「ビースト」(野獣)の愛称で知られる、
米ゼネラル・モーターズ(GM)製キャデラックの特別仕様車で、防弾のみならず
バズーカ砲や化学兵器による攻撃にも耐えられる装甲が施されているそうです。
さまざまな通信手段と緊急用の医療器具も搭載しているとの事です。
テロなどの標的にされるのを防ぐために2台対になって使用され 大統領の訪問先に
先回りして準備する必要がある為、国内外への移動の場合、少なくても12台が
同時に運ばれるそうです。
正副大統領とその家族の一家の警護、警備のための米国シークレットサービスにはトータル
6000人もの人が働いています。
世界一巨大な国の大統領ですからその身辺警護の厳重さも世界一ですね。
僕もだいぶ前ですが大統領の身辺警護の厳しさに会った事があるのでその時の事を
書こうと思います。
オートショーでの警備
僕はずっと自動車産業にかかわってきました。
その間ずっと年初の出張はデトロイトと決めていました。
年明け早々にデトロイトオートショーがあるからです。
ある時デトロイトオートショーを見に行ったのにGMとの会議に時間をとられて見る時間が
なくなってしまったことがありました。
デトロイト出発は昼過ぎだったので何とか出発の日の朝早く見に行く事にしました。
所がその時は大統領(ビルクリントン)が午前中にオートショーの視察に来ると言うので
我々はショーが開場になる前に出展者パスを使って非常に朝早く見に行くことにしたのです。
行ってみると大統領の視察が開場前の時間に変わったとの事で会場に入れません。
(安全上の理由のため、大統領の日程は予告なく直前でよく
変わるのだそうです)
多くの警備員が来る車を全てチェックしています。
僕たちも車のトランクルームから床下までチェックされてしばらく待つようにと
言われました。
車の中で待っていましたが、大統領の到着が遅れてなかなか来ないのです。
残念ながらオートショー見学は断念
僕はあまり遅くなると飛行機に間に合わなくなるので焦りながら待っていましたが、
その日は大雪で空港までの道路状況も悪いため、ショーは見ないでそのまま飛行場に
行こうと決心しました。
大雪に悪戦苦闘の末やっと飛行場に着くと大雪で飛行機は大幅に遅れています。
写真は資料
しばらくするとアナウンスがあり、「大雪のため飛行場は閉鎖になる予定である」
と言うのです。
僕たちの飛行機は大丈夫かなと心配しながら待っていると搭乗案内があったのでほっとして
飛行機に乗り込みました。
ギリギリで離陸
窓から見ていると飛行機の翼に大量の融雪剤をかけて係員が飛行機から雪を落としています。
機内アナウンスで「今雪を落としているが予想以上に時間がかかっている。もう少し様子を
見るが除雪に時間がかかれば空港が閉鎖になるので、この飛行機はキャンセルになる
可能性もある」とアナウンスがありました。
あんなに朝早くホテルを出てきたのに出発できないなんてとがっかりしながら半分
諦めていたら「今から離陸する」とのアナウンスです。
どうも僕たちの飛行機が空港閉鎖前の最後の出発便だったようです。
飛行機が滑走路から飛び上がったときは本当にほっとしました。
ただ大統領のセキュリティ対策の為オートショーも見れなかったのは非常に残念でした。
さすがに大統領のセキュリティの厳しさを肌で感じました。
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