顧問の松林です。
上海に南京東路という盛り場があります。
新宿のような感じです。そこを一人で歩くと
必ずと言ってよいほど、怪しげなお兄さんやお姉さんが近づいて来るので
用心していたのですが、ある時こんな事がありました。
知らない女の子に突然声をかけられた!
僕が歩いていると向こうから地図を広げた女の子が来るのです。
それで「マレーシアから上海に研修に来ているナースの卵だけれど、この場所に行きたいのに
道が分かりません。教えてくれませんか?」と非常にきれいな英語で言うんだ。
マレーシアには良い印象が!
僕は実はマレーシアには非常に良い印象を持っているんだ。
マレーシアのクアラルンプールの街中でタクシーに乗った時、ホテルに帰ったら、そのタクシーの中に財布を落としてしまったのに気がついたんだ。
現金全部やクレジットカード等大事なものを皆入れていたので大変!
どうしようかと困っていたらボーイがドアをノックするので開けてみたら
僕の財布を持っているんだ。
中身は全部OK!
話を聞いてみるとタクシーの運転手が僕の次に乗ったお客さんに財布が落ちていると言われて
中を見てみたらホテルカードが入っていたので届けてくれた。
それも急いでいたので フロントにではなくドアーの所に立っていたそのボーイに
渡して行ったと言うんだ。
これは日本以外では奇跡みたいなものですね。
まず財布に気がついた客が正直でタクシーの運転手が正直でその上親切でホテルのボーイも正直だと言うことですよね。
それから車の会社にいた時にマレーシアの建国の父と呼ばれている リークアンユーを車の助手席に載せてテストコースを走った事もあるし。
と言うわけでマレーシアからナースの研修に来ている女の子に心を許してしまったんだ。
二人で喫茶店へ
彼女の行きたい場所は僕の良く知っている場所だったのですが、少し込み入っているので一生懸命説明したんだ。
そしたら「座って説明してくれませんか?」と言うのでベンチに座ろうとしたら「少し寒いので目の前の喫茶店の中でお茶でも飲みながら説明してください」と言うので二人で喫茶店に
入ったんだ。
しばらくすると彼女の携帯がなって「友達が近くにいるので合流して良いか?」
と言うので反対する理由も無いのでOKしたんだ。
すると女の子がやってきて合流したんだけれど、彼女がxxxを飲んでも良いか?と聞くので僕は関係ないから勝手にどうぞと言う感じだったんだ。
ショットグラスのような小さなグラスに入った茶色い液体が来て彼女はそれを何杯もお替りしていたんだ。
勘定のときになってビックリ。その飲み物が何か分からないけれど、すごく高くて日本円で全部で30万円くらいだった。
二人は勘定書きを僕に渡そうとするので「僕は関係ない」と言うとボーイが
「この二人はお前の友達だろう。友達の分を払うのは当然だ」と言うんだ。
ボーイもグルだったんだね。
マネージャーの部屋へ
しばらくもめていたら「マネージャーの部屋に行こう」と言う事で部屋に行ったんだけれど、
部屋の中央にマネージャーらしき人相の悪い男がいて扉の所にはでかい男が二人腕を組んで
立っているんだね。
僕はこれはヤバイと思ったね。
それでも大声で言い争っているとマネージャーが警察を呼ぶと言うんだね。
僕は「是非呼べ。僕は日本に優秀な弁護士の友人がいるから彼に来てもらって
決着をつける。その方がお金はもっとかかると思うけれど、お前達みたいな
ごろつきに金を取られるくらいならそちらの方がよっぽど良い」と叫んだんだ。
それからしばらく怒鳴りあったけれど、もう頃合かなと言うときに腕を後ろに
組んで暴力を振るうつもりは全く無いということを示しながら外に出てきたんだ。
外に出てから振り返るとその喫茶店は怪しげな雰囲気の店では全く無くて
南京東路のメイン通りに面した普通の喫茶店だったからビックリ。
本当に気を付けなければいけないね。
ただ本件についてはいつの時点で気を付ければ良かったのかよく分かりませんが(*´ω`)
知らない女の子に声をかけられた時点で気を付けるべきだとも思いますが 彼女は道を
教えてくれと言って来たので親切な僕としては対応せざるを得なかったし。
あるいは喫茶店で教えてくれと言われた時に 寒くても頑張って外で教えるべきだったのか?
でも全ては成り行きだったし。
考えられるのは 彼女の友達がやって来て 「xxxを飲んでも良いか?」と聞かれた
時に面倒くさいし関係無いので「勝手にどうぞ」と言う態度をしてしまった所かな~?
「飲みたいなら飲んでも良いが僕は君と友達でも何でもないので 自分で支払って自分で
飲むなら勝手にどうぞ」とはっきり言うべきだったんだろうね。
いずれにしても十分に気を付ける事が必要ですね。
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