こんにちは。
モズの顧問の松林です。
▽ネアンデルタール人
我々はホモサピエンスと言われる種族ですが その前に皆様もご存知のネアンデルタール人と言う
種族がいました。
彼らはそれほど文明が発展することもなく絶滅してしまいました。
絶滅の原因は良く分かっていませんが 新しく現れたホモサピエンスとの戦いに敗れたためと言う説が有力です。
彼らの使う兵器や戦闘作戦がホモサピエンスより劣っていたのです。
ところが彼らの脳の容積はホモサピエンスよりも大きかった事が分かっています。
脳の大きさが知能の高さに直接つながると言う訳ではありません。
例えば一番脳の大きな生物は鯨です。
鯨の知能は驚くほど高い事が知られていますが、ホモサピエンスのような文明は築いていません。
と言う事でネアンデルタール人がホモサピエンスより知能が高かったかどうか分かりませんが
かなり高い知能を有していたことは容易に想像できます。
▽絶滅した理由
ではネアンデルタール人は何故ホモサピエンスのような文明を築けずに絶滅してしまったのでしょうか?
ネアンデルタール人とホモサピエンスでは のど仏の位置が少し違っていたのです。
その為ネアンデルタール人はホモサピエンスほど明瞭に声を出す事が困難で 言語もそれ程発達しなかったのです。
我々ホモサピエンスは生まれてくると今まで人類が成し遂げて来た事を言葉(文字)によって学ぶ事が出来ます。
我々は生まれた時から今まで人類が成し遂げて来た文明をベースに高い所から人生をスタート出来ます。
その為文明は世代を超えて蓄積されて行きます。
一方ネアンデルタール人は言語が余り発達しなかったため 毎回ゼロからのスタートになります。
親が子供に教えてやれるのは食物の獲得の方法とか日常道具の作り方とか火のおこしかたとか
一緒に経験出来る事に限られます。今まで祖先が発見した事、経験した事等は教える事が出来ません。
即ちネアンデルタール人は生まれる度に文明はゼロからの始まりになり世代を超えて積み上げていく事は出来ません。
この事がネアンデルタール人がホモサピエンスに負けない位知能が高かったにもかかわらず文明を
発達させる事が出来なかった要因だと考えられます。
我々ホモサピエンスは言語と言うコミュニケーション能力を持つ事により高い文明を築いて来たのです。
折角与えられたコミュニケーション能力なので十分に活用して行きたいですね。
もしかしたら鯨が明瞭に発音できる能力を備えていたら我々と同じような文明を築いていたかもと考えてみると楽しいですね。
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