営業の現場で頻出するフレーズ、それが
「検討してまた連絡します」です。
一見前向きに聞こえますが、多くの場合はそのままフェードアウト。
実質的な「保留」や「やんわりとした断り」であるケースがほとんどです。
では、なぜこの状態が生まれるのか。
そしてどうすれば突破できるのか。
この記事では、「また連絡します」を防ぎ、次のアクションにつなげるクロージング術を解説します。
▽目次
なぜ「また連絡します」が出るのか
まずは原因を理解することが重要です。
① 決断する理由が弱い
顧客にとって「今決める必要性」が薄い状態です。
・急いでいない
・現状でも困っていない
・優先順位が低い
この状態では、判断は後回しにされます。
② 情報が整理されていない
提案内容を理解しきれていない場合も、判断を先延ばしにされます。
・メリットが曖昧
・他社との違いが不明確
・導入後のイメージが湧かない
結果として「一度持ち帰る」という反応になります。
③ 断りづらい心理
人は相手との関係を壊したくないため、ストレートに断ることを避けます。
その結果として出てくるのが
「また連絡します」という表現です。
「また連絡します」を防ぐ基本設計
クロージングで重要なのは、「断られないこと」ではなく
「判断を先延ばしにさせないこと」です。
そのための基本設計は次の通りです。
■ 判断基準を事前に握る
商談の終盤ではなく、序盤〜中盤で確認しておくべきポイントです。
・何を基準に検討するのか
・決定の優先順位は何か
・いつまでに決める必要があるのか
これを事前に明確にしておくことで、曖昧な返答を防げます。
■ ゴールを「次の行動」に設定する
その場で契約にならなくても問題ありません。
重要なのは、次のアクションを具体的に決めることです。
・次回打ち合わせの日程
・社内検討の期限
・再提案のタイミング
「検討しておきます」で終わらせない設計が重要です。
実践で使えるクロージングテクニック
ここからは、現場ですぐ使える具体的な方法を紹介します。
① 期限を自然に設定する
人は期限がないと行動しません。
例
「もし進めるとしたら、いつ頃までにご判断されることが多いですか?」
このように自然に期限を引き出すことで、「また連絡します」を防ぎます。
② 判断ポイントを言語化させる
顧客自身に判断軸を話してもらいます。
例
「今回検討される上で、一番重視される点はどこですか?」
これにより、曖昧な検討状態を具体化できます。
③ 不安をその場で潰す
「また連絡します」の裏には、不安や懸念が隠れています。
例
「現時点で気になっている点や引っかかる部分はありますか?」
この一言で、本音を引き出すことができます。
④ 仮クロージングを行う
最終判断の前に、意思確認を行います。
例
「もし条件がクリアになれば、前向きにご検討いただけそうですか?」
この段階で温度感を把握できるため、無駄な追客を減らせます。
⑤ 次の行動を具体的に決める
最も重要なポイントです。
例
「では一度社内でご検討いただいた上で、来週の○曜日にお時間いただけますか?」
日程まで確定させることで、案件が止まるのを防ぎます。
NGになりやすいクロージング
やってしまいがちな失敗も押さえておきましょう。
■ 強引に詰める
無理に即決を迫ると、関係性が崩れます。
■ 判断を丸投げする
「ご検討ください」で終わると、高確率で失注します。
■ 追いかけすぎる
温度感が低い顧客を追い続けると、時間効率が悪化します。
まとめ
「また連絡します」は、営業にとって避けて通れない課題です。
しかし、適切な設計と対応によって大きく減らすことができます。
ポイントを整理します。
・判断基準を事前に握る
・検討の期限を明確にする
・不安や懸念をその場で解消する
・仮クロージングで温度感を確認する
・次の行動を具体的に決める
クロージングはセンスではなく技術です。
設計を変えるだけで、成約率は確実に改善します。
明日の商談から、「検討します」で終わらせない一言を意識してみてください。






































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