顧問の松林です。
今は吸収合併され名前は無くなってしまいましたが、昔非常に評判の悪い航空会社がありました。
サービスは本当に悪かったですね。
飛行機会社にとって最も大切なことは何でしょうか?
乗客を安全に確実に目的地に運ぶことが第一なのは言うまでもありません。
でも乗客を快適に運ぶことも非常に大切です。
その航空会社のサービスは最悪でした。
なぜサービスの悪い航空会社を使っていたのか?
どうしてそんなにサービスの悪い航空会社をひいきにしていたかと言うと毎月最低一回はGMの
本拠地でテクニカルセンターもあるデトロイトに出張と言うのが30年以上続いていました。
日本からデトロイトへの直行便はその航空会社の便しかなく他の航空会社を使うとロサンゼルスや
シカゴその他で乗り換えないとダメだったのでどうしてもその航空の便を使うことになって
しまったのです。
ある時僕はジャンボ機の2階席にいました。
僕は飛行機の中では時差克服の為 極力寝ないようにしているので資料等を見ていました。
照明も落とされ乗客は毛布をかぶって寝ようとしていました。
所が客室乗務員が男女一人ずつ2人2階席の一番後ろに座ったのですが、
彼らがかなり大きな声でしゃべったり笑ったりしてうるさいのです。
乗務員がうるさい!
意外と客の中で注意する人はなく小さな声で「うるさいなー」とか「いいかげんにしてくれ」
とか言っています。
ところが信じられない事がおこりました。
男性の客室常務委員が大きな声で自分で歌を歌いながら女性乗務員と抱き合って飛行機の通路で
ダンスを始めたのです。
非常識さにもほどがある
さすがに僕も見るに見かねて「皆寝ようとしているんだから静かにしろ」と注意しました。
周りの乗客からは「よく注意してくれた。ありがとう」とか感謝されましたが、アメリカ人というのは
ああ言う時 もう少しきちんとクレームを言うのかと思っていたのですが、そうでもないんですね。
その航空会社も連邦倒産法が適用され他社に吸収合併され今は名前も無くなってしまいましたが
あのサービスの悪さでは当然と言えば当然かも知れません。
航空会社の使命の第一は乗客を安全に目的地まで運ぶ事ですが 乗客を快適に運ぶことも非常に重要です。
それを 自分たちの都合で顧客の快適性を無視するのは もはやプロとは言えないですね。
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