今年の桜は例年よりも早かったようですね。
僕がテレワークしている横浜のみなとみらいも 東京よりも何時も開花が遅いのですがさすがに今は葉桜になりつつあります。
今年は目黒川の桜を見に行こうかと思ったのですが人込みリスクを考えて近場の桜を見て回りました。
横浜みなとみらい地区の桜の名所
桜木町駅からランドマークタワー、インターコンチへと進むさくら通り、新しくできたハンマーヘッド
客船ターミナルに隣接する新港パーク、汽車道、大岡川、掃部山(カンベ山)公園、野毛山公園、グランモール公園、等々色々あります。
歩いていると1、2本の桜がすごく綺麗に咲いている場所も会って見あきません。
日本人は本当に桜が好きですね。
卒業式、入学式、入社式等の人生の節目と重ね合わせている人も多くいるようです。
桜と言うと満開の桜が美しいのは当然ですが、桜の開花時期が非常に短い事も日本人好みなのかも知れません。
昔からの和歌にも桜の花の儚さを読んだ句が一杯ありますね。
誰でも知っている有名な句としては
「花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに」
これは美人の典型と言われる小野小町の作品ですが 美しかった桜の花がむなしく色あせてしまうのと
自分の容姿が衰えてしまったのを重ね合わせて読んだ句ですね。
「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
これは親鸞聖人の読んだ句で 明日はどうなるか分からない。世の中や人生ははかない。
所で桜の季節になると何時も思い出すエピソードがあります。
日産時代の思い出
僕が日産時代に非常に優秀な副社長で英国人のアンディ。パーマーと言う人がいました。
彼は日産がゴーン騒ぎになるずっと前に退任して アストンマーチンのCEOになりましたが、
その彼がスタッフを集めねばーて力説したのでス。
「ネバーネバーギブアップ(絶対にあきらめるな)、
「サムライスピリットでやってくれ」と力説したのです。
その時僕は若干違和感を感じました。
サムライスピリットとは?
サムライスピリットと言うのは余り事に執着しないで潔くあきらめると言うようなイメージがあったからです。
アンディの趣旨が「ネバーギブアップ」にある事が分かっていたし又「サムライスピリット」について
僕もあまり詳しく無かったので彼に言うのはやめました。
葉隠れ
【葉隠れ」に「武士道とは死ぬことと見つけたり」とと言う有名な文章がありますがこの解釈については
今も所説あるようです。
「武士は簡単に死を選ぶ」と言うような単純な解釈や
「人は誰でもいつかは死を迎えます。そのことを自覚することで、生きることの大切さを知り、
真の生き方を見出す事が大切だ」と言うような解釈もあります。
第二次世界大戦の時に特攻に行く若者が歌ったような「咲いた花なら散るのが道理。
見事散りましょ国の為」と言うような軍部によって趣旨を捻じ曲げて使われたこともあります。
僕は「人間はいつ死ぬか分からないのだから毎日を一生懸命生きよう。」と
言うような解釈をとりたいと思います。
そうするとアンディが力説した「ネバーギブアップ、サムライスピリットで頑張れ」と言うのも
一概には間違っているとも言えないような気がします。
いずれにしても桜から新緑のこの時期は一年の内で一番気持ちの良い時期です。
ただ僕にとってはスギ花粉が終わりつつあるのにヒノキ花粉が全盛で非常につらい時期です。
おまけに今年はコロナ禍の為に外出もままなりません。
花粉はともかくコロナの一刻も早い終息を願いたいものです。
この記事へのコメントはありません。