顧問の松林です。
上海の地下鉄
僕は上海GMの社長として上海に住んでいた頃 移動にはよく地下鉄を利用していました。
秘書には地下鉄は危険なのであまり一人で乗らないようにと言われていました。
専用の車も専用の運転手もいたのですが、地下鉄は渋滞もないし料金も安いし快適です。
ところが日本で地下鉄に乗るのとは全く違う経験を必ずします。
僕は自分ではまだまだ若いつもりですが、髪の色は真っ白で中国では相当年寄りに見えるようです。
中国は儒教の国で年寄りを大切にするので僕が地下鉄に乗ると必ず誰かが席を立って譲ろうとします。
初めはショックで、断っていたのですが、段々黙って譲ってもらうようになりました。
地方出張時に
上海にいた頃 中国人の秘書と通訳と3人で上海の中央駅から汽車で地方に出かけたことがありました。
駅の入り口は人で混み合っていましたが、
僕の通ったゲートは非常にスムーズに通れました。
僕が「どうして僕だけスムーズに通れるんだ?」と聞いたら
通訳が「年寄り用のゲートを使ったから」との答え。
僕はむっとして「人を年寄り扱いするな」と言ったのです。
秘書があわてて
「中国では年寄りと言う言葉は非常に良い意味で使われます。私の母などは年寄りと言われると体を震わせて喜びます。
言葉使いが悪くてすみません」
と言うので気持ちが収まった事があります。
上海万博で
上海万博に行った時入り口がすごく混んでいてどうしようかと思ったことがありました。
ところが比較的空いているゲートがあったので行ってみると年寄り用でした。
この時は僕は躊躇無くその列に並んだのですが、並んでみてビックリ。
まず並んでいる年寄りがあまり年寄りじゃなかったこと。
別に証明書を見せる訳でもないので自分で年寄りだと名乗れば
OKのようなのでかなり若い人まで年寄りの列に並んでいます。
それから一人の年寄りを本当に多くの人が取り囲んでいること。
多分普通のゲートは混み合ってどうしようもないので
親戚か知り合いの年寄りを連れ出して皆で年寄り用のゲートに並んでいるようなのです。
さすが中国人です。
僕は万博の最後のほうに行ったのですが、車椅子の忘れ物が随分ありました!
本当に歩けない人なら車椅子を忘れるなんて考えられないですよね。
ということは入場のときや各パビリオンに入る時は車椅子で優先的に入場し
終わったら車椅子を捨てて帰ったのでしょうね!
本当に歩けない人が車椅子を忘れるわけはありません。
何でもありの中国です。
日本の電車の中で
日本で電車に乗っていた時に席を譲られた事があります。
僕はちょっとビックリして譲ってくれた人を見ました。
そして納得しました。その人は中華新聞を読んでいたのです。
日本にいる中国人だったのですね(*^^*)
心の持ち方次第
僕ももう少し落ち着いて尊敬される年寄りにならなければと思う事もありますが、
少子高齢化の世の中を活性化するには就労年齢をもう少し上にまで引き上げるのが
良いのではと思っているので まだまだ現役で頑張りたいと思っています。
よろしくお願いします。
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