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法人テレアポ完全マニュアル|受付突破・スクリプト・成功率アップ術
法人営業におけるテレアポは、アポイント獲得の入口でありながら、最も難易度が高い工程のひとつです。
「決裁者にたどり着けない」「受付で断られる」「アポが取れない」と悩む営業担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、法人向けテレアポにおいて成果を出すために必要な知識・戦略・スクリプト例を網羅的に解説します。
初心者はもちろん、成果に伸び悩む営業担当者にも役立つ、実践的な完全マニュアルです。
1. 法人テレアポとは?BtoB特有の難しさ
法人テレアポは、企業を相手に電話で営業アポイントを取得する活動です。個人向け営業と異なり、以下のような特徴があります:
- 決裁者に辿り着くのが難しい(受付・総務が窓口)
- 検討フローが複雑(複数部門の合意が必要)
- 合理的な説明が求められる(論理的価値訴求)
そのため、テレアポ成功の鍵は「ターゲティングの精度」「受付突破力」「スクリプトの論理性」にあります。
2. アポが取れない原因と失敗パターン
2-1. ターゲットリストの精度が低い
自社サービスと親和性の低い企業に電話しても、時間と労力を浪費するだけです。
業種・従業員規模・課題感などを踏まえたリスト作成が重要です。
2-2. 決裁者につながらない
法人テレアポ最大の障壁が「受付突破」。
総務や秘書が壁となり、担当者に取り次いでもらえないケースが多数です。
心理とロジックを踏まえた切り口が必要です。
2-3. スクリプトが売り込みすぎ
いきなり商品の説明に入ると、相手は「売られる」と感じて拒否反応を示します。
まずは課題提起・ヒアリングを重視し、対話型の構成にすべきです。
3. 受付突破の技術|突破率を上げる5つのコツ
3-1. 受付の心理を理解する
受付は「怪しい人を決裁者に取り次がない」ことが仕事です。
つまり、“知っている人・関係ありそうな人”に見せることが突破の鍵になります。
3-2. 名前・部署・目的を明確に伝える
例:「〇〇の件で営業企画部のご担当者様をお願いできますか?」
→ 漠然とした「担当者いますか?」よりも具体性を持たせると突破率が上がります。
3-3. 担当者名が分からないときの突破例
例:「〇〇(業務課題)のご相談で、御社のご担当の方にご連絡しています」
→ 目的が明確であれば、誰かしらにつないでくれる可能性が高まります。
3-4. 拒否された時の切り返しトーク
「あいにくご案内しておりません」と言われた場合:
「恐れ入ります。以前別の企業様では総務の方からつないでいただき大変助かったので、念のためご相談させていただいたのですが…」
3-5. 受付突破率を高める言い回し集
- 「●●について御社で情報収集をされている方にご連絡しています」
- 「本部からの案内でお電話しております(子会社向けの場合)」
- 「ご担当者様に確認いただきたい件がございます」
4. アポ率を上げるトークスクリプトの作り方
4-1. トークの構成は「3ステップ型」が基本
①導入:名乗りと目的(10秒以内)
②価値訴求:相手の業務課題に触れる
③クロージング:アポ獲得の打診
4-2. スクリプト例:ITツール営業の場合
「お世話になります。〇〇社の△△と申します。
御社の業務効率化に関する情報提供でご連絡しております。
最近、同業他社様で大きなコスト削減につながった事例があり、ご紹介だけでもと思いまして。
5分程度のご案内で結構ですので、一度オンラインでお時間いただけますでしょうか?」
4-3. スクリプト例:人材紹介サービス
「〇〇株式会社の△△と申します。
採用ご担当の方にお繋ぎいただけますでしょうか?
現在、同規模の企業様における中途採用の成功事例をご紹介しており、無料で簡単なフィードバックを行っております。
もし採用状況に課題があるようでしたら、お役に立てる可能性があります。」
4-4. NGトーク例
- 「お時間よろしいでしょうか?」→ いきなり断られやすい
- 「ご案内だけでも…」→ 弱々しい印象を与える
- 「無料ですので…」→ 無料を連呼すると価値が伝わらない
5. テレアポ前の準備|リサーチとメモの重要性
5-1. 企業リサーチでトークの精度を高める
企業ホームページ・プレスリリース・社長のSNSなどから以下を確認:
- 業界動向や新しい取り組み
- 代表者・担当役職者の名前
- 採用・販促・設備投資の情報
これにより、「なぜ今アプローチすべきか」の理由付けが可能になります。
5-2. 架電ログとメモ管理で再架電の精度を上げる
1回でアポが取れないことも多いテレアポでは、「いつ・誰に・どう断られたか」の記録が重要です。
断られた理由・印象・受付の対応などを詳細にメモし、次回に活かしましょう。
6. アポの質を高めるクロージングトーク
6-1. “とりあえず会う”ではなく目的を明確に
例:「現状の業務効率化に関して、貴社の課題を簡単にヒアリングさせていただき、改善案をご提示する目的でお時間をいただいております。」
6-2. 日程調整が難航したときの切り返し
「お忙しいのは承知しております。●日以降で15分だけでも構いません。資料共有もできますので、まずは入口としてご検討いただければと思います。」
7. 継続的改善が成果を生む|PDCAの回し方
テレアポの成功率は、以下の3要素に大きく依存します:
- リストの精度
- スクリプトの改善
- トークの振り返り(録音・同行など)
毎日10件でも振り返りと改善を繰り返せば、1ヶ月後には劇的に成果が変わります。
現場レベルでPDCAを高速で回すことが、テレアポ営業の勝ちパターンです。
まとめ|法人テレアポは“仕組み化”で誰でも成果が出せる
法人向けテレアポは、「感覚」や「気合い」では成果が出ません。
必要なのは、ロジックに基づいた準備・スクリプト・改善の仕組みです。
本記事で紹介した内容をもとに、自社なりのテレアポ戦略を構築してみてください。
受付突破からアポ獲得までのプロセスを体系化できれば、未経験でも確実に成果は出せます。
電話1本が、あなたの営業活動を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
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