顧問の松林です。
▽目次
皆さんは海外から帰ってきた時 何を一番食べたいですか?
今は海外でもたいてい何処でも和食を食べることが出来ますが やはり日本で食べる
和食とは違うものが多いですね。
それで海外でしばらく本当の和食を食べられなかった人に「海外から
帰って来た時何を一番食べたいですか?」と言う調査をしたところ
答えは ラーメンが一番だったそうです。
ラーメンこそが日本のソウルフードと言うわけですね。
でも考えてみたらラーメンと言うのは元々は日本のものではなくて中国のものですよね。
でも中国から帰ってきた人もやっぱり一番食べたいのはラーメンなんだそうです。
中国のラーメンも僕は大好きだけれど、コシの強さとか日本のラーメンとはかなり違いますね。
本場中国のラーメンは日本人の口に合う?
中国のラーメンは基本的にはコシが無く柔らかくジックリ煮込んであり、めんつゆの味が麺に
良くしみ込んでいます。
理由の一つは中国のラーメンは手延べ麺が普通で「かんすい」をあまり使わないからとの事です。
又 中国ではメンをすする時 ずるずる音をさせるのは行儀が悪いと言う事なので
その辺も要因になっているのかも知れません。
ちなみにメンを食べる時 すする音を立てても良いのは日本と韓国だけですね。
麺をすするというのは日本人は小さい時からやっているので自然に出来る人が多いのですが
外人に「日本では麺を食べるとき音を出してすするのが礼儀にかなっているんだ、天皇陛下
だって音を出して麺を啜るんだ」といくら言ってもうまく啜れない人が多いですね。
吸引力だけではなくて空気と麺の絶妙な割合が重要でこれには訓練が必要なようです。
ただスパゲティを食べるときもずるずると音を立てて啜るのはどうかと思いますが。
ピザの本場は何処?
それで思い出しましたが、アメリカ人と一緒にイタリアを旅したことがあります。
美しいコモ湖のほとりで食べたピザが絶品でした!
生地が薄くてしかも もちもち感もありモッツアレラチーズの風味も最高で、僕は本当に
美味しいなーと感激しながら食べていました。
所が 一緒に行ったアメリカ人が「あー 本当のピザを食べたい!」と言ったのにビックリ。
アメリカ人にとっては 土手が高くて厚いピザ生地の上にこれでもかと言う程、色々な具材を
乗せたアメリカ式のピザがイタリアの本場のピザよりずっと美味しいんですね。
アメリカンピザがアメリカ人のソウルフード!
アメリカ人にとってピザはアメリカのソウルフードなんですね。
日本人のラーメンと同じかも知れません。
因みに日本では色々な料理を世界中から採り入れていますが日本流のアレンジを
加えているものが多いですね。
日本で変質した外国の食べ物
例えば餃子は本場の中国では水餃子が主流で焼き餃子を中国で食べた覚えはありません。
中国で焼き餃子を食べたのは日本風のラーメン屋で食べただけです。
オムライスも日本オリジナルだしドリアも日本で考案されたものです。
カレーも日本のソウルフードみたいですがインドのカレーとはかなり違います。
一方和食がユネスコの無形世界文化遺産に登録されてから 海外でも日本食レストランが
増えています。ただその中にはオリジナルの和食とはかなり違ったものもあるようです。
食べ物はその国の人々に愛されるものが一番
ずいぶん昔からカリフォルニアロール等は有名ですが世界の色々な国では違った
食文化があるのでその国の人の嗜好にあうようにモディファイされていくのは
当然だと思います。
あまり本来の和食とは違うとか目くじらを立てる必要は無いと思います。
日本のラーメンやカレーがオリジナルとは違った形で日本人に愛されているように
和食も夫々の国の人に愛されるように変質していくのは当然だと思います。
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