モズエンタープライズの篠原です。
クレームと聞くと嫌だな~って思う人は多いのではないでしょうか??
「クレーム」=怒られるって思っている人が多いから嫌なイメージになっていると考えます。
どんなにより良いサービスを提供していても、クレームは必ず発生してしまうものです。
クレームをつける人も時間、勇気が必要であり、できればクレームを言いたくないと思っているはずです。
今回はクレームの種類、基本的な応対について記述します。
▽目次
クレームの種類
「クレーム」とは、「不満表現」のことですが、広く「お問合せ、要望・提案」までの意味を含むこともあります。
クレームは、「日常的なクレーム」「特殊なクレーム」「お門違いなクレーム」の
3つに分類できるのではないかと考えています。
1.日常的なクレーム
「説明書を読んでも、パソコンの使い方がわからない」
「オペレータの対応が要領を得ず、やって欲しいことをしてくれない」
など、お客さまが商品・サービスに不満を持ったり、期待を下回った場合に現れるものです。
2.特殊なクレーム
「商品の欠陥を公にされたくなければ、誠意を見せろ(金を払え)」
「要求通りにしなければ、騒ぎ立てるぞ」
「株で損をしたから、金を返せ」
など、過度に「金銭要求」などの不法行為を強要したり、「業務妨害」を行う、悪意を持った故意のクレームです。
3.お門違いなクレーム
「お前の店の前で転んだ。治療費を出せ」
「消費税を払いたくない」
など、憂さ晴らし・八つ当たり・個人的な感情や不満・ストレスなどを押しつけてくる自分勝手な常識外れのクレームです。
上記の3つのクレームのうち、近年、特に「お門違いなクレーム」が増えています。
このクレームは「お客さまとの見解の相違」や「勘違い」、
「法律等で決まっていてどうしようもできない」
というものが多く、現場の方々を悩ませ続けています。
しかし、どのようなクレームも基本・原則を守り、手順通りに行なえば、ほとんどのものが解決できるようになります。
クレームの基本応対 4つのポイント
☞1つ目のポイント
相手の「心情を理解」し「お詫び」する
クレーム応対はつい「早く済ませてしまいたい」と思いがちですが、そういう気持ちはすぐ相手の方に伝わってしまいます。
相手の方には気の済むまでお話しいただくのがポイントです。
まずは、お客さまのお話を聴きましょう。
こちらの言い分があっても、一通り話が終わるまで、良く聴くことがクレーム対応の最大のポイントです。
☞2つ目のポイント
何が問題になっているか、「原因・事実確認」を行なう
クレームの対応には、的確な事実確認が不可欠です。ただし、正確な業務知識がなければ、的確な事実確認はできません。
また、クレームの際には、お互いの「常識」が異なっている場合もあり、
その部分を折り合わせるためにも注意深く、相手のお話を聞くことが重要です。
☞3つ目のポイント
問題の「代替案・解決策」を提示する
事実を確認した後は、対応策を検討の上、なるべく早く、相手に「解決策」や「代替案」を提示するようにします。
ただし、その際もこちらから一方的に提案するという形ではなく、「お客さまのご事情も大変よく分かりました。
それでは早速○○とさせていただきたいのですが・・・」というように、
あくまでお客さまの側に立って話を進めるようにしましょう。
☞4つ目のポイント
再度「お詫び」をし、ご意見に対して「感謝」する
解決案を提示したあとには、これで終わりだと思うのではなく、再び今回のことに対して
「大変ご不便をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした。
この度は、貴重なご意見をありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。」
と、丁寧にお詫びしましょう。
お客さまがクレームを申し出たということは、お客さまの会社への信頼が低下しているということになります。
ここは、精一杯の誠意を見せて、信頼を回復し、「この会社はこんなにしっかり対応してくれるのか」と思われ、
クレームが起きる以前よりも良い印象をいただけるように努めましょう。
最後に
クレームは、情報として蓄積することにより、
「リスク管理」
「業務改善」
「マーケティング情報」
として活用できる「財産」となります。
クレームをチャンスと捉えて対応すれば、おのずと心のこもった対応ができるのではないでしょうか。
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