WEBを用いて売上を立てようと試みた方のほとんどが、SEO対策を行ってみたのではないでしょうか。
検索エンジンからの流入を狙うなら、もちろんSEO対策が必須であり、その中でもコンテンツSEOという考え方が特に重要になってきます。
今回は、WEBでの集客を初めて行う人・SEO対策をやってはいるが中々効果が出ない人に向けて、どのような対策を取ればいいのかを分かりやすく解説しているので、是非ご一読ください。
▽目次
コンテンツSEOという考え方
現代ではWEBにおける施策として、コンテンツSEOという考え方が主流になっています。
SEO対策とは主に、検索エンジンにて、上位表示されるために行うものです。WEBからの売上を拡大するためには、自社のWEBサイトへのアクセス数をアップさせる必要があり、そのためには検索結果で上位に表示される必要があるため、WEBマーケティングを行う企業のほとんどがSEO対策を行っています。
SEO対策の中には3つの施策があり、内部対策・外部対策・コンテンツ対策の3つがあります。そしてコンテンツ対策というものが、コンテンツSEOにあたる。
コンテンツSEOとは、コンテンツを発信することで検索エンジンからの評価を上げようという施策です。コンテンツとは主に記事にあたるのですが、それではコンテンツをただ発信すれば検索順位が上がるのかというと、全く違います。
ただ闇雲にコンテンツを発信しても検索エンジンは評価してくれないのです。
SEOに強いコンテンツ
それではどういったコンテンツを発信すれば、検索エンジンから評価されるSEOに強いコンテンツとされるのでしょうか。
それは検索エンジンの立場になってみると理解しやすです。
検索エンジンの目的は何でしょうか。それは、より多くの人に自分の検索エンジンを使用してもらうことです。そのためには、検索ユーザーが検索した際に、より的確な情報が出てくる検索エンジンにする必要があります。「ダイエット 方法」と検索して、美味しい定食屋の情報ばかりが出てくる検索エンジンなど誰も使いたがらないですよね。
つまり、検索エンジンは検索ユーザーが求めている情報を的確に応えているコンテンツを高く評価し、検索上位に上げるようにしています。
そして、そのようなコンテンツを「質の高いコンテンツ」と呼び、この質の高いコンテンツを発信することがコンテンツSEOを成功に導く一番重要なポイントになります。
ブラックハットSEOとは
実は、もっと以前からコンテンツSEOという考え方は存在していました。しかし、SEO対策の中で主流になったのは最近の事です。
なぜか?
それは検索エンジンのアルゴリズムの変化が大きく関係しているからです。
検索エンジンの「質の高いコンテンツを上位表示させたい」という想いは以前から変わっていません。検索結果の順位を決めるアルゴリズムも、質の高いコンテンツが上に来るように組まれていました。しかし、昔は現代ほど技術が発達していなかったものですから、そのアルゴリズムに穴があったのです。
皆さんもよくご存じだとは思いますが、例えば被リンクを不正に貼ったり、テキストを自動で作成してくれるワードサラダを用いて大量にコンテンツを発信するなど、検索エンジンの裏をかいたSEO対策というものが昔は行われていました。
こういった施策をブラックハットSEOと呼び、これはアルゴリズムの裏をかけ、さらに短時間で行えることから主流になっていました。
しかし、検索エンジンのアルゴリズムが大きく変化し、主にパンダアップデートやペンギンアップデートなどの台頭ですが、こういったブラックハットSEOは通用しなくなりました。不正に貼られたリンクなどを見つけるとペナルティを与えるようになったのと共に、ユーザーのニーズを満たす質の高いコンテンツを正確に判断できるアルゴリズムが誕生しました。
これはつまり、不正などによるSEOは望めず、質の高いコンテンツを発信することは避けては通れないということを意味しています。
コンテンツSEOを成功させるための手順
コンテンツSEOで集客するうえで、コンテンツの質が大切であるということはお分かりいただけたでしょうか。コンテンツは量よりも質が大切です。ここを誤ると、後々取り返しのつかない事になりかねないので、しっかりと意識しておいてください。
それでは、コンテンツSEOで集客を成功させるための5つの手順を紹介します。
①WEBのゴールを決める
まず、コンテンツSEOを始める前に、WEBにおけるゴールを決める必要があります。なぜなら、ゴールによって重点を置くべきコンテンツが異なってくるからです。例えば、認知度を上げたいのであれば、より多くのアクセスを集めることに重点を置き、売り上げに繋げたいのなら動線に重点を置く必要があります。
また、ゴールを決めるとメンバー内で共通認識が持ちやすい、WEB運営途中でブレにくいというメリットもあります。
ゴールを設定するうえで注意してほしいことは、ある程度具体的にゴールを設定することです。例えば、「売り上げを上げる」だけだと具体的な施策が思い浮かばないですが、「新規顧客を拾う」ことであれば、WEB上の潜在顧客にアプローチすればよいことが分かります。
WEBでのゴールは人それぞれなので、ここで今一度WEBを用いて何がしたいのかをしっかりと定めましょう。
②コンセプトを設定する
コンセプト設定とは、「あなたのWEBが誰に向けてどんな情報を発信していくのか」というあなたのWEBの核となるものです。
現代は、誰にも当てはまることを言っても、誰にも響かない時代になっています。そうではなく、あなたの情報・サービスはどんな人にとって価値があるのか、その人にはどんな情報が必要なのかを徹底的に考えることで、あなたのWEBには価値が生まれてきます。
具体的には、どんな人をターゲットとするのか、その人にはどんな情報が足りていないのか、自社ではどんな情報を提供できるかということを決め、ゴールへのベクトルを定めます。
例えば、あなたが化粧品販売会社であったとします。化粧品を売る相手は主に女性になると思うのですが、それだけではどのように情報を発信すればよいか分からないですよね。
そこで、「30代女性の若さを保ちたいと思っている人」をターゲットに商品を売り出したとします。そうすれば、若さを保つためにはどうすればよいのか、きれいに見られたい、など自分のターゲットとなる人の悩みが分かってきます。悩みが分かれば、後はそれを解決できるような情報を発信すればよいわけです。
ここでしっかりとコンセプトを設定しておかないと、自社の商品に関係のない人ばかりが集まってしまう状態になりかねないので、注意してください。
コンセプトを決める具体的なやり方はコチラの記事をご覧ください。
③キーワードを選定する
ゴール・コンセプトを決めたら、次はターゲットキーワードを選定します。ターゲットキーワードとは、検索ユーザーが検索する際に用いるキーワードのことを言います。
例えば、痩せたいと思っている人が「ダイエット 方法」と検索をかける場合、その「ダイエット 方法」というワードがターゲットキーワードになります。
ターゲットキーワードを選定することはターゲット設定に似ており、そしてターゲット設定と同じように大切です。例えば、「30代男性」と「10代男性」のどちらかをターゲットにするときには、それぞれ異なるアプローチが必要になるのと同じように、「SEOとは」と「SEO 無料」というターゲットキーワードでは、それぞれ求めているものが微妙に異なってくるのです。
キーワード選定はより正確にニーズを満たす、そして自社に関係のあるターゲットを狙うために必ず行いましょう。
ターゲットキーワードの具体的な選定方法はコチラの記事をご覧ください。
④コンテンツの作成
ここまで決めたらコンテンツの作成に入ります。コンテンツ作成を行う上で一番重要なのが、やはりターゲットのニーズ調査です。そのターゲットキーワードで検索をかける人は何を求めて検索しているのかを正確に把握し、的確に満たしてあげることが大切です。
それは、提供する情報ももちろんですが、コンテンツの構成、情報の出し方、タイトルの書き方など全ての事においてユーザーが求めるものを満たすことが求められます。
例えば、女性に向けたコンテンツであったら画像は多めの方が良い、勉強家に向けたコンテンツであったら文字を多く含め論理的に説明する、などといった配慮も必要になってきます。
コンテンツには主に、タイトル・書き出し・本章・まとめという4構成で出来ていますが、それぞれにキーポイントがあります。
詳しくは「コンテンツの書き方」で説明しているので、是非ご覧ください。
⑤検証・改善を繰り返す
コンテンツを発信したらそれで終わり。ではなく、そこから改善を繰り返すことが大切です。WEBマーケティングのメリットとして、WEB上でのお客様の動きを読み取れる点があります。
自分の思うような動きをしてくれなかった場合には、データを確認して改善を行いましょう。
例えば、2~3ヶ月経過してもコンテンツの順位が上がらなかったり、ユーザーが狙っているページに来ない・アクションを起こさないといった場合にも改善が必要になってきます。
そこで、データを取り改善するためのツールとして、「Google Analytics」と「Google Console」がオススメです。
「Google Analytics」では、ユーザーがどのくらい訪問してくれたか、どのページに来たか、どういう経路で来たかなど、自社のWEBサイトに来た時のユーザーの動きなどを把握することができます。
「Google Console」では、ユーザーが検索した結果、どのキーワードで自社のサイトが表示されたかというデータが分かります。
この二つはWEBでマーケティングを行う上で欠かせないツールになるので、是非インストールすることをお勧めします。
コンテンツSEOの効果を高めるポイント
コンテンツSEOの効果をさらに高めるために、気を付けるべきポイントがあります。また、ここを意識しておかないと、逆に検索順位が下がってしまうこともあるので、是非ご確認ください。
①継続的に発信する
コンテンツ発信では、継続性が大切です。
検索エンジン側を意識して頂ければ分かりやすいと思うのですが、質の高いコンテンツを一時期発信していたが、急に何も発信しなくなり、まだ存続しているかどうかも分からないオウンドメディアをあなたはどう思いますか?
あまり信用できませんよね。
すぐにでも消えてしまうかもしれないメディアを、検索エンジンは上位表示させたいとは思いません。継続的に、できれば更新頻度も一定にしてコンテンツを配信することで検索エンジンに、自社のオウンドメディアが活動していることをアピールすることができます。
そうすることで検索エンジンアに信頼してもらえ、評価の向上につながります。
②下心を出さない
これが意外と難しいのですが、コンテンツを作成する際は、下心を出さないようにしてください。私の抱えるクライアント様にも、自社のサービスに関連のあるコンテンツを書くときには、どうしても自社に有利になるように文章を書かれる方がいます。
しかし、検索ユーザーは、あなたのサービス・商品には全く興味のない人がほとんどなのです。というよりも、検索するときは自分の事しか考えない人ばかりです。
そんな人に無理に商品のセールスが入ったコンテンツを届けたらどうでしょうか。ほぼ100%嫌がられます。
(もちろん、商品を求めている人・本当にそのサービスが悩みの解決に繋がるものであった場合はセールスをしてもOKです。)
嫌がられるコンテンツは、質の高いコンテンツとはなりません。無理やりなセールスをしないように気を付けてください。
最後に
今回は、コンテンツSEOにおいて、集客を成功させるための手順を解説しました。
コンテンツSEOという考え方は、WEBで集客するうえで欠かせないものとなっています。
しっかりとコンテンツの重要性を理解し、質の高いコンテンツを発信していきましょう。