顧問の松林です。
僕は30年以上、月一回はデトロイトでのGMとの定例会議に出席していました。
ある時会議の前の夜関係者をホテルに集め「明日からの会議頑張ろうね!」とはっぱをかけて
皆を返した途端に お腹がすごく痛くなり、どうしても我慢できなくなり救急車を呼んで病院に
行きました。
僕は日本でも救急車に乗った経験はなくそれが人生初めての救急車でした。
デトロイトの病院へ
病院について すぐに治療をしてくれるのかと思ったら 「宗教は何か?」とか色々質問
されるのです。どうも宗教によっては 禁じられている治療法もあって後で問題にならないように
質問しておくようです。
それで結果は尿路結石か腎臓結石だろうとの事で
「先ず麻酔をしてぺ〇〇の先端から石を取り除けるかどうかやってみる。合意するか?」と言うので
こんな時に合意以外の選択肢があるとも思えず「分かった」と言ったら「サインしろ」と言われて
サインをしました。
「それで石か出ない場合は尿毒症になるとまずいので腎臓と膀胱に外から穴を開け そこをパイプで
つないでバイパスさせ尿が流れるようにする。合意するか?」と言うので「分かった」と言いました。
その後麻酔され しばらくして麻酔から覚めました。「石は出たか?」と聞いたら「残念ながら
出なかった。それで初めに説明したように腎臓と膀胱をバイパスする手術をする。合意するか?」
と言うのでさっき合意済みだと答えました。
そうしたら「ここにサインしてくれ。」と言うので言われるままにでサインしたんだ。
そこで言われた事に唖然。
「今から腎臓と膀胱に背中側から穴を開けるが 何回も麻酔するのは良くないので今回は
麻酔なしで行う。多分前の麻酔も少し残っているかも知れないし」と言うんだ。
僕はどうして麻酔をしている間にその手術もしなかったんだ?」と聞いたんだけれど、
「先ほどはサインをもらうのを忘れていた」との事!
信じられないよね((+_+))
麻酔なしの再手術が始まった。
うつ伏せに寝かされて麻酔なしで背中に穴を開けられたんだ。本当に痛かった。
その時すごく美人の看護婦が僕の耳元で「あなたは強いわ。頑張ってね」と囁くんだよね。
かなり美人だったから そう言うのが専門の看護婦なのかなー?
その声に励まされて何とか耐えきって処置は終わったんだ。
症状も落ち着いてから医者と話をした時に 僕は医者に患者が女性だったらイケメンの
看護師が同じ事をするのか?と聞いたんだ。
そうしたら医者の答えにビックリ!
「女は現実主義者だから黙ってもう一度麻酔する。男は見栄っ張りなので君で試してみたんだ。」
僕は非常に腹が立ったけれどある意味納得。
美人の看護師に耳元で「あなたは強いわ! 頑張って」とささやかれ続けられると頑張ってしまった
ものね。
デトロイトの病院の入院
それでしばらく入院したんだけれど、さすがデトロイト!
同室の他の3人は GM、フォード、クライスラーで働いている人だったんだ。ある晩その内の
一人が苦しがって暴れるので僕は看護婦を呼びに行ったんだ。
所が昼間の看護婦は結構美人が多かったんだけれど、夜の看護婦は全く違って アフリカ系の山のように大きな看護婦だったんだ。
その看護婦は「しようがないわね」と言ってその苦しがっている患者をゴムのチューブでベッドに縛り付けてしまったんだ( ゚Д゚)
次の朝 僕が目が覚めると何か大きな機会が病室に搬入されていて その人をベッドごと運び出して
いるんだ。
どうしたのかと聞いてみたらその患者は医者が回診の時に死んでいるのが分かったらしいんだ。
本当にアメリカの病院は恐ろしいですよ。それに治療費がバカ高い。
僕の場合も数日の入院で500万円位かかったと思う。
最も僕は出張中だったので会社が払ってくれたけれど。
アメリカで病気になったらよほど緊急の場合以外は日本に即帰って病院に行く事をお勧めします。
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